私は本当にてんかんなのだろうか?そうだ再検査しよう!
先日いろいろあって、てんかんの診断書を頂いてしまいました。
高所作業や重機の運転、そもそも現場作業を禁止されたことで仕事にも影響が出てます。
僕は風車のメンテナンスをやってるんですが、現場に出れないので、一時的に事務職になってしまい、漂う「お荷物感」を感じながら、日々業務をこなしています。
しかし、SNSやネットの情報を漁っていると、「一回の発作でてんかんと診断するのは早計である」というのは明らかでした。
人生が大きく左右される診断が誤診だとしたら、とてもたまったもんじゃありません。
担当の医者に直訴したところ、札幌の大きな病院へ紹介状を書いてくれました。
ここにはてんかん専門医が在籍しており、専用の検査機器も豊富でしっかりと診断をもらえそうです。ありがたや。
紹介先の病院と打ち合わせして、検査入院を行うこととしました。
5日の入院期間中に各種検査を行い、診断もしてもらいます。
内容はyoutubeにまとめておりますので、良ければこちらも見てみて下さい。
よければチャンネル登録もお願いします。
長時間ビデオ脳波同時記録(EMU)をやってみた
本来は入院などせず、細切れに通院して検査をこなすようなのですが、札幌と僕の自宅の距離が車で5時間程の距離なので一度に全部済ませられるよう気を使っていただいたんでしょうね。
まぁ入院となるとべらぼうにお金がかかりそうですが、そこは伝家の宝刀“高額医療費制度”を使用します。
簡単に言えば「医療費に上限値を設定する制度」です。
その上限値よりもお金がかかった場合は全額健康保険組合が負担してくれます。
上限値は年収で決まるらしいのですが、僕の場合は約8万円でした。
つまり僕の自己負担は8万円ポッキリ。
日本の医療福祉はすごいですね。破綻しそうですけども。
検査項目としては血液検査、MRIなど、色々受けるのですが、一番の主役はEMUです。
これは“長時間ビデオ脳波同時記録”と呼ばれるもので、頭に電極を付けまくって24時間日常生活を行い、データを取るというもの。
実際に受けましたがなかなか苦行でした。
まず電極の取り付けですが、予想以上にグルグル巻きで、マンガだったらトラックに轢かれたレベルの描写です。

体にも沢山電極を取り付け、それらのケーブルはこのポーチに集約されます。

そしてこのポーチからさらにケーブルが伸びており

それが監視用PCにつながっています。これで脳波を記録しているんですね。

つまり僕の行動範囲はこのケーブルが届く範囲です。首輪を付けられた犬になった気分ですねぇ。
排泄は部屋の目の前にある女子トイレを利用します。
ただ女性患者には私が使うことが周知されているわけではないので、結構びっくりされます。まぁおばあちゃんばかりなのでこちらとしてもあまり気になりません。
で、何が辛いって、この状態で寝れっていうんですよ。
ポーチ邪魔くさい、なにより電極が痒い!
そしてもがき苦しんでいる映像を3台のカメラで常時監視されています。

まぁかわいい看護師さんに見られていると思うと悪い気はしません。
最終的な診断は?
結果:てんかんではありませんでした。
まぁとりあえず良かったですね。
それと同時に前の医者ふざけんなと。
お前の適当な診断でこっちは交通費、検査費合わせて15万以上と貴重な有給を使ったんだぞと。
まったくひどい話ですよ。
しかし、実際に記憶障害になったのは事実、てんかんじゃないとすると「逆にあれはなんだったのか?」となりますが、とりあえず疲れていたということにしておきましょう。
医者も「よくわからん」との事でした。
2022/4/25追記:会社の反応
てんかんでは無かった事を診断書とともに会社に報告しました。
上司はとても喜んでくれました。
車の運転ができないので、通勤にタクシーを使わせてもらったり、現場職から事務に配置転換してもらったり、とても良くしていただきました。
これから現場に復帰して頑張ろう!と意思を固めた矢先。
上司「ゆとり、ごめん、出向に行ってくれるか?」
どうやら経営陣は「病名が付かないけどなんか意識が朦朧とするやつを現場には置けない」と判断した模様。
この出向先はうちの会社が新しく作る会社で、とても先進的な試みをする実験施設的な所です。
僕が住んでいる北海道から一人出向者を出すことが決まっていたのですが、だれも手を挙げませんでした。
そこに丁度よく、現場難ありの僕が現れたわけですね。
実はてんかんと誤診された直後にも出向の打診があり、「てんかんだったらそれしかないですね」という話でした。
てんかんではなかったので、この話は無くなったものかと思ってましたが、そうではなかったようです。
きっとゴネれば断わることができたのかもしれません。
周りの先輩たちも「なんかあったら俺が言ってやる」と言ってくれていました。
しかしいろいろ良くしてくれた上司が、出向に行きたくない部下たちと出向者を早く選ばせたい経営陣の板挟みになっているのを見て、これ以上を迷惑をかけるわけにはいかないと思い、受け入れることにしました。
まぁ残りたかったのは事実ですが、実のところそんなに悲観していません。
出向先も面白そうなのです。
最先端事業に携わることなんてなかなかりませんし、またのらりくらりやっていこうと思います。