大人になってからのバイオリンには高いハードルが沢山ある
私は大人になってからバイオリンを始めました。
そして潜在的にバイオリンをしたいと思っている方も沢山いることを知りました。
しかし、大人になってからバイオリンを始めるのは、色々とハードルがあり、先に知っておくこと、満たしておく条件があります。
これらの情報を私の実体験をもとにまとめていきます。
バイオリンについてはYouTubeでも少し活動していますので、よければ参考にしてください。
目標をどこにするのか
いきなりですが、あなたはバイオリンをどのくらい弾けるようになりたいですか?
バイオリンに限りませんが、目標によって方向性というのは大きく変わります。
- プロになりたい!
- 市民オーケストラに参加したい!
- 自分だけで楽しめればOK
多分こんな区分けになります。
そしてこれらの選ぶ目標によって練習量や、かかるお金も変わってきます。
ちなみに私は「自分が楽しめればいい自己満足型」です。
この記事も、そういう人のために書きます。
ガチ勢になりたいという方には少々方向性がずれるかもしれませんので、必要な情報だけかいつまんで飲み込んでください。
音感はあるか
ピアノは「ド」の鍵盤を押せば「ド」の音が出ます。
どれだけ強く鍵盤を叩いても、 指を多少ずらしても、 「ド」の鍵盤に指が乗っていれば「ド」の音が出ます。
これはつまり「音感が演奏に直接影響しない」ということを意味します。
もちろんピアノを弾ける方は音感があります。
僕が言いたいのは、ピアノに音感が必要ないということではなく、ただ、その楽器の構造的に音感の有無にかかわらず、猿でも猫でも、叩く鍵盤の場所さえ覚えていれば正しい音程を弾くことができるのです。
しかし見ての通りバイオリンにはどこを押さえるという印が全くありません。
正しい音程を出したくても、ピアノのように押さえる場所を目で見て覚えることができません
では皆どのように音程を合わせて曲を弾いているのかと言うと、
「自分の出している音を聞いて、ずれている場合は修正する」という事を演奏中ずっとやってます。
つまり「今自分が出している音がドで合っているのか」を判断する音感が必要になります。
これがヴァイオリンの難しい理由の一つです
あなたは音感に自信がありますか?
もし、「カラオケでキーを変えると歌えない」という場合は音感が低いかもしれません。
もちろんバイオリンの練習の中で音感が身につくという面もあります
私も耳が良くなり微妙な音程の誤差を掴めるようになってきました
しかしもともと音感がある人よりはハンデがあるということを覚えておきましょう
近くにバイオリン教室はあるか
あなたがバイオリンを始めようとする場合、バイオリン教室に通う必要があります。
ネットで検索して、自分が通える範囲にバイオリン教室があるか確認しましょう。
また、料金や土日対応かどうかなども確認してください。
もし、この段階で位置的・金銭的に通えるバイオリン教室が見つからない場合ですが、
それだとバイオリンを始めるのは難しいです。
という話をすると、「自分は独学練習するからだ大丈夫だ」と思う方もいるでしょう。しかしこれは私が断言させていただきますが、独学でバイオリンは無理です。
この楽器はそんな簡単じゃありません。
他の楽器をやっていたり、類まれなるセンスの持ち主でないかぎり、バイオリンは習わないと弾けません。
詳しくはコチラをどうぞ。
近くにバイオリン工房・楽器屋はあるか
バイオリンは、定期的にメンテナンスする必要があります。
弦は自分で張り変えることができますが、どんどん摩耗する駒の取り換えや、弓の毛の張替は自分でできません。
また楽器内で突っ張っている”魂柱(こんちゅう)”と呼ばれる部品は、その設置場所がとてもシビアで、少しずれるだけで音が全然変わってしまいます。
こういうものを調整するために、バイオリン工房や楽器屋へ修理に出す必要があります。
なので、自分の周囲にバイオリンの修理を受けつけてくれる楽器屋、バイオリン工房があるか確認しましょう。
ただ、この項目に関しては、近所にあるのがベストですが、最近は郵送で修理を受け付けてくれるところもあります。(もちろん、郵送の場合は費用が加算されますが、、、)
なので、お金に余裕があるならバイオリン教室ほど距離感に神経質にならなくてもいいです。
家で音を出せる環境か
さて、あなたが今住んでいる家は、大きな音でバイオリンを鳴らすことができますか?
答えがNOな場合は上達速度が著しく低下します。
一番最初に聞いた「目標をどこにするか」という話で”プロorオーケストラ”と答えた方は、この時点で無理です。
音を出せる家に引っ越してください。
なぜこういう話になるのかと言うと、バイオリン教室でのレッスン体系に理由があります。
まず、バイオリンのレッスンというのは「バイオリンを練習する時間」ではなく、 「練習の方向性を確認・修正する時間」です。
私も最初は勘違いしていたのですが、バイオリンのレッスンは教えてもらったことが次のレッスンまでにできるようになっている事を前提にしています。
完璧とは言わなくても最低限少しでも上達してなければいけません
バイオリンの先生はその上達を見て変なクセがついている、音が少々ずれている、指の配置が悪い、そういうアドバイスをくれます。これがレッスンです。
そう考えた時に、もし家でバイオリンを弾くことができない、バイオリンの練習はレッスンでしか行わないという場合は、次回のレッスンまでに教えてもらったことが上達してるわけがありません。
するともちろん先生もアドバイスすることなんて何もありません。前回と同じ内容をまた同じように繰り返すだけです。
そうならない為にも、レッスン後に家で練習する必要があります。
もし「家で音が出せない。でも本当にバイオリンをやりたい」ということであればカラオケボックスという手もあります。
僕も元々寮に住んでいて音が出せなかったのでよくカラオケボックスで練習していました。
しかしやはりお金がかかります、何度も何度も行ってると結構バカになりません。
そういう場合はサイレントバイオリンという手もあります。このバイオリンはギターでいうエレキギターのようなもので 電源を繋がなければほとんど音が鳴りません。
イヤホンを付けることで自分にだけ聞こえます。
外部への音量は最小限に抑えながらも、本物のバイオリンと同じような音で練習することができます。
サイレントバイオリンは実際に私も購入しましたので、こちらの記事を参考にしてください。
他にも考えれば他にも車の中、河原など、色々とありますので、プライベートでの練習手段はあらかじめ考えておきましょう。
まとめ
今回は僕が大人になってからバイオリンを始めた際、先に知っておきたかった事をまとめてみました。
これらの事項をすべて満たしてからバイオリンを始めないと、途中で挫折する可能性大です。
これらの項目を自分がどれくらい満たしているか、それを確認してからバイオリンを始めたほうがいいでしょう。
コメント
初めまして。youtubeのバイオリン動画からきました。一番知りたいことをシェアしてくださり感謝しています!バイオリンを初めてまだ3ヶ月のアラ還です。上達しないのは年齢のせいにしてなんとか頑張ってます。先生よりゆとりさんのほうがわかりやすいです!特にビブラートの気づきや手元アップには泣きそうになるくらい感動しました。バイオリン動画や新曲も楽しみにしています♪♪♪
※ 英語が必要だとか?もし英検受験されるならなんでも聞いてくださいね!(その関係の仕事してます)
youtube等見ていただきありがとうございます、こういうコメントが大変励みになります、、、、
これからも活動していきますので、引き続きよろしくお願いいたします!!
英語関係のお仕事なさってるんですね、英検とります、がんばります、、、
ありがとうございます
申し訳ないのですが、2点ばかり質問させてください!
1.バイオリンの譜面台はどんなものを使っていますか? (今は、一旦 楽譜を暗記して、左手だけを見て弾いてますが、複雑な楽譜になると、この方法は無理そうです。)
また、楽譜を見ながら、手元も見て弾くのはとても難しいのですが、練習するうちに、手元も楽譜も 適度なバランスで見れるようになりますか?
2.肩当てについてです。私も首が長いのか、何故か 合ってない気持ちがします。いつも構え方が微妙に違ってるような‥‥。高さだけを変えられるネジがついてる肩当ての部品をAmazonで見たのですが、そのコメント欄で、ネジの高さが低めだというネガティブなものがありました。もし、お使いの 後付けで購入された肩当てのネジのパーツの商品名など、教えて頂けないでしょうか?宜しくお願い致します。
お忙しいところ、すみません♀️
※ドローンや3Dプリンター ピザ窯など、私の興味のある動画をどんどん発信されておられるので、youtube が楽しみです。そうそう、投資も。FXは難しそうですね。私は専ら 米国株インデックスのETFです。
accoさん
再度コメント頂きありがとうございます。
1、譜面台についてですが、私は電子譜面を使用しており、PCのディスプレイに楽譜のDPFを表示して弾いています。
また、楽譜を見ながら手元を見るとありますが、私はもう手元を見ていません。おそらくそのうち手元に視線を落とさずとも、感覚だけでうまくいくようになります!
2,肩当てですが、こちらにまとめておりますので、参考にしてみて下さい。
https://yutorinosatori.com/2019/07/29/post-2574/
ありがとうございます。
参考にさせて頂きます!
もう手元を見ないで演奏できるなんて素晴らしいと思います。