大三元レンズは不要?写真の用途によっては高倍率ズームレンズで良くない?
大三元レンズとは?
大三元レンズっていうのは一言でいうと「解放絞り値がF2.8通しのズームレンズで広角・標準・望遠の3本」の事だ。
つまり明るいズームレンズ3本セットであり、ズームレンズの最高峰とされている。
安いズームレンズはズーム倍率を変更すると、一緒に絞りが動いてしまうのだが、大三元レンズはどのズーム倍率でも任意のF値を使える。
私が持っているα7Ⅲにつける大三元レンズにタムロンの大三元があるので、順に並べてみる。
このうち真ん中の28-78の標準ズームは私も所持しているが、F2.8通しのズームレンズとしてはめちゃくちゃ軽くて小さい。
気軽に持ち出せるし、F2.8からという明るさがあるので非常に使いやすい。
タムロンの大三元は全て小型軽量であるが、広角から望遠までをすべてカバーしようとすると3本のレンズを持ち出すことになる、合計で約1.8kgである。
高倍率ズームとは?画質はどれくらい違うの?
さて本題、最近この携帯性の面で考えて、「大三元よりは画質が悪い」というわれる高倍率ズームレンズでいいのでは?という気がしてきた。
最近タムロンからこんなレンズが出た。
ご覧の通り28から200mmまでカバーする高倍率レンズである。
解放F値2.8からというのは世界初らしい。
これ一本で標準と望遠2本分の焦点距離をカバーするできる。
では、画質がどれくらい悪いのか?
このレンズをソニーのレンズと比較している動画を見つけた。
ソニーのレンズは「f4通し」のレンズだf4のレンズは「小三元」と呼ばれる。
大三元ではないものの、かなり画質の高いレンズとして知られ、比較対象としては十分。ってことで見てみて。
どうだろうか、ぱっと見違いがわからないが、拡大して重箱の隅をつつけば「まぁ多少違うな」というレベル。
撮った写真は何の端末で見るの?どこにUPするの?見せる対象は誰?
前項で高倍率ズームは「拡大すれば気づく人は気づく」というレベルに思えた。
そしてもう一つ私が思うのは、「写真を何の端末で見るのか」という事だ。
皆さんは撮った写真をどうしているのだろうか。
おそらく一番人口が多いライトユーザー層はTwitterやインスタグラムなどのSNSに挙げることを目的としているのではないだろうか。
SNSに載っている写真は基本的に画面の小さなスマートフォンで見る。
スマートフォンで見る人が画面を拡大しながら「ん~隅の画質が甘いな~」なーんてやる?やらないだろう。
つまり、レンズの画質を気にしてるのは撮影者側のみで、実際に見る側はそんなこと気にしていない。
ってことはつまり携帯性や利便性を考えたら高倍率ズームレンズで良いのではないだろうか。
まとめ
もちろん「最高画質を目指すんだ!」というのであれば大三元を買うことになるだろう。
ただ旅行なんかでは小さくて軽いは正義、高倍率を検討するのも、結果的にフットワークが軽くなり、いい写真が撮れるのではないだろうか。
というお話でした。