リクルートエージェントを使ってみた
私は下記のとおり転職を考えた。
高卒7年目がここまでを振り返ってみたけどやっぱ仕事に楽しさって大事だと思うの、だから転職を考える
そこで転職エージェントを利用することにした。
ってことで、ここでは実際の体験談のみ述べていく。
今回紹介するのはリクルートエージェント。
実際の流れをご紹介したい。
リクルートエージェントに登録・面談の予約
実は結構昔にリクナビNEXTっていう転職サービスには登録していたが、エージェント機能は使用していなかった。
今回はエージェントサービスを利用するので再度登録のようなものが必要になる。
まずはこちらのサイトからアクセス。
入力フォームで以下のような質問に答えていく。
- 現在在職中?
- 経験社数は?
- 希望勤務地は?
- 現在の勤務先の名前、業種、職種は?
- 現在会社にいつ入社した?雇用形態、年収は、職務内容は?
- 名前、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレスは?
- 学歴、専攻は?
これらを入力し、エージェントサービスに登録すると二日後に担当から電話が来た。
- 〇日にあなたの経歴を知るために電話面接をしたい
- レジュメ等の記載のお願い
その場で次の面接を予約し電話を終えた。
電話面接1回目、担当と打ち合わせ
数日後、約束した日時ぴったりに電話がくる。
そこで男性の担当さんとおしゃべり。
堅苦しい面接形式ではなく、事前に送っている経歴書について内容を膨らませていく感じ。
「今までやってきた事を詳細に」「勤務地はどこ希望?」「希望の職種は?」
などのヒアリングを行い、自分の希望を明確にしていく。
最終的には北海道内のプラント設備系の職を探すこととなった。
経歴書の訂正・写真送付のち各社へ応募
電話後、経歴書を作成して送付した。
「もっとこう書いた方がいい」
「ここをもっとアピールして」
など、添削を貰えた。
転職経験がないのでとっても助かる。
また、応募用の写真を送る必要がある。
壁が白ければ自宅で取った写真でもいいとの事なので、上だけスーツを着て自分のデジカメで撮影した。
次の日になると、専用アプリに約10社ほどのオススメ求人が送付されてきた。
その中に気に入った求人があれば「応募ボタン」を押す。
応募ボタンを押してから書類審査が終わるまで約10日ほどかかるという。
その段階で落とされることもあるが、通れば面接へと進める。
エージェントのアドバイスでは、基本的に「いいな」と思った企業には「数うちゃあたる方式」で同時期に応募しまくるのが良いとのこと。
並列応募することで同時期に複数の内定を貰い、それらを比べて一番いい企業に行くのが幸福度が高いらしい。
私も複数の企業へ応募させていただいた。
応募した企業とのやり取り
製油所運転管理(書類面接落ち)
大手石油会社の製油所。
転職活動序盤に私が第一志望だった会社だ。
求人要件としては
- 工場やプラントでの運転業務経験←やってた
- シフト勤務に抵抗の無い方←全然OK
- 危険物取扱者乙4の資格(甲種だとなお可)←甲種持ってる
- 給料は400~700万←いいねぇ!
- 休日126日←十分
- 苫小牧勤務←ちょうどいい都会
みたいな感じ、求人要件がもはや私のためにあるのでは?と錯覚するほどだった。
そしてなんとこの会社から「企業オファー」が来た。
企業オファーとはつまり「この人に来て欲しい!」と会社の採用担当からの熱烈アピールである。
「こりゃもう内定確実だなwww」
なんて思いながら応募した。
もはや面接で何を言うかまで思考を巡らせる。
しかし「弊社の求めているポジションとは一致しないため」という理由でまさかの書類選考落ち。
いやなんでやねん、、、、オファーまでしといて、、、ツンデレかよ、、、、
後で振り返ると、この求人では「プラントのメンテナンス職」を求めているのに対して、私が送付した経歴書ではどちらかというと机上業務での実績をアピールしてしまったのが原因だと考えている。
転職サイトで複数の企業に応募する場合は同じ経歴書を使いまわすのが普通だが、より入社意欲が高い企業には個別に経歴書を書いたほうがいいかもしれない。
ベンチャーのRPAエンジニア(面接後辞退)
スタートアップベンチャーからも話を聞いてみた。
この会社はRPAエンジニアを募集していた。
RPAとはロボティクスプロセスオートメーションの略。
簡単に言うと
「プログラミングで色々作業を自動化できるソフト」
である。
仕事効率化したい!という企業の願いを叶えるのがRPAエンジニアの仕事である。
最近の働き方改革の影響で需要が上がっており、この会社も業績絶好調!近いうちに上場を目指します!と意気込んでいるようだった。
私は現職で「業務効率化」を主に行っているため、このRPAがめちゃくちゃ強力、かつ、習得が難しくないという事を知っている。
ちなみにうちの会社でも「RPA導入しましょうよ!」という話になったものの、金が無いとの理由で導入が見送られ悔しい思いをした。
求人要件はこんな感じ
- RPAへの強い関心があれば未経験OK←ある
- オフィス系ソフトのスキル、マクロ使えればなお可←マクロつかえる
- 年収350~700万←成長産業だから上がりそう!
- 60時間の固定残業制←ちょっとこれは、、、、
- 休日120日←OK
ちょっと引っ掛かったのは固定残業制だ。
つまり「60時間残業を含めて年収が350~700万」なのだ。
もちろん残業しても60時間以内であれば残業代は出ない。
まぁベンチャーなのでしかたない、とりあえず応募してみた。
数日後、スカイプ面接を行った。
こちらは一応面接なのでスーツを着ていたのだが、画面に映ったのはTシャツのおじさん。
「軽っ」って思ったけどベンチャーだと聞いていたのでそんなものだろと自分を納得させた。
色々話しているとIT特有のあの感じが前面に出てる。
「コンセンサスが」「アジェンダを」などとビジネス用語てんこ盛り。
ちょくちょく何言ってるかわかんないから適当な相槌でごまかした。
そして「いきなり現場にぶち込むけどいい?」って聞かれたり、節々にブラック感が滲んでいた。
面接を終え、色々考えた結果。こちらから応募を取り消した。IT業界怖すぎ。
大手総合企業の再生エネルギーグループ会社
誰もが聞いてことがあるあの大きな会社のグループ、その中で再生エネルギー事業をしている会社だ。
太陽光発電所の保守管理業務の求人だった
求人要件はこんな感じ
- 電気工事/フィールドエンジニア等何らかの電気エンジニア経験必須 ← ん~無いけど発電所勤務だしとりあえず応募!
- 第一種or第二種電気工事士歓迎 ← 第二種もってる!
- 英語力あればうれしい ← これは全くありません
- 給料は250~600万 ← 幅広ですねぇ
- 休日120日で残業なし! ← 残業なしは素晴らしい
- 知内勤務 ← ん~田舎!
電気エンジニアの経験だったり英語だったり、色々足りてないところはありそうだけれど応募した。
おちるかなーっと思ったが、書類審査はあっさり通過。
次は面接なのだが、本来は東京まで行くところだが、コロナの影響で電話面接となった。
提示されたいくつかの候補日から対応できる日付を選択し、エージェントが調整してくれる。
当日、電話が掛かってくる。面接官は女性の方。話し方は圧迫とかではなく、和気あいあいとしたものだった。
まずは先方の会社の従業員数や企業理念について説明していただき、その後私の経歴について詳しく聞かれた。
特に返答に困るような質問はなかった。
気にしていた電気設備の経験や英語についても言及は無し。
まぁ唯一「希望する年収はいくらですか?」って聞かれたときは困った。あまり低く言いすぎると安く買い叩かれうだし、かといって高額を掲示すると内定貰えない気がする。
ってことで今の年収と同じぐらいって言ってみたんだけど、あとから調べたら「御社の規定に従います」が正解回答らしい。覚えておこう。
その後、無事審査が通り、適正検査の依頼がきた。また日程を調整し、スカイプでの適正検査の予約をした。
当日、スーツを着てパソコンの前に座る。指定されたIDへテレビ電話をかけると逆光で全く顔が見えない女性がいた。
「おはようございます。見えますか~」と言われたけどまぁ見えない。
そして、始まるのはクレペリン検査。計算能力と集中力を試す検査だ。
長い巻物みたいな紙に沢山数字が書いていて、CDの音声がカウントする制限時間内に隣の数字をひたすら足し算していくもの。
必要な試験用紙は事前に送られてきていた。
早速開封してあちらの流すCDに耳を傾ける。
時間は50分ぐらい。
これ実際にやってみると相当辛い、仕事終わりの疲れと、エアコンが無い30℃の部屋でスーツを着ている暑さでもうふらふら。
その間面接官はというと、画面に映っていない。試験CDを再生した後すぐ退席して、終わった時間に戻ってきた。
最後ちょっと雑談を交わし、接続を切る。試験用紙は郵送した。
1週間後、連絡がくる。
「最終面接の案内かな?」と思ったが、なんと不合格通知だった。
理由は「非常に魅力的な人材ですが、筆記試験の結果がそぐわなかったため」だってよ。
そこそこできたと思うんだけど、、、、
やっぱこういうのはちゃんと練習しとかなきゃね。
エージェントも「適性検査でおちるなんて珍しいですね、次行きましょ次!hahaha」と励ましてくれる。まぁ正直受けた会社の中では志望度は低かったから大して落ち込むこともなかった。
大手風力発電のメンテナンスエンジニア(内定&転職決定)
あの大手と大手が出資てできた再生エネルギを世界展開している会社だ。
そこの風力発電所のメンテナンスエンジニアの求人があった。
- 電気・機械・土木いずれかの知識をお持ちの方 ← 知識ならあると思う!
- 生産設備やプラントの保守・保全、設備設計のご経験等歓迎 ← プラントで当直してました!
- 研修と配属先でのOJTにより未経験からOK ← ありがたい!
- 給料は350万円~700万円 ← OK
- 休日122日 ← 良い
- 稚内市 ← めちゃくちゃ北のくせに割と都会だからよし!
未経験歓迎で再生エネルギーを学べるというので速攻応募。
書類審査は問題なく通ったようだ。その後、SPIのWEB試験があった。
SPI検査はPCで受講するものだった。手元に電卓を準備して「懐かしいなー」なんて思いながら画面を進めていく。
結果、最終的には「これできた」と確信する問題が1つも無いまま試験を終えてしまった。
後に面接官から「転職のSPIはあまり重視されていないようなので大丈夫ですよ」とフォローが入ったものの、やはりこれから転職する皆さまはコレで勉強しておきましょ。
しかしその後、対面面接の案内が届いた。という事はSPIが通ったのだろう。
面接では実際に風車に上って見学できるという。
名目上見学となっているが、ここでは数十メールの高さの風車に登れるかテストされるようだ。直前になって高所恐怖症や閉所恐怖症が判明することもあるので、事前に確認したいとの事。
まぁ私はもっと劣悪な環境にいるので何の問題もないはず。
しかし、なんと1回目は台風で風車に上るのが危険だと判断され、面接が中止になってしまった。
またエージェントを通して日程を調整しなおす。
2回目面接当日、空を見上げると晴天。
私は慣れないスーツを着込み、事業所へ向かった。
20分も早くついてしまったので、自分でまとめておいた対策質問集を再度見直す。かなり練り上げたのだ、どんな質問が来ても論理的に穴がないはず。
時間ぴったりに事業所を訪問、ラフな感じに「どうぞ入って」と言われる。
すれ違う数名に大きな声であいさつをしながら奥の会議室へ。
ちょっとした雑談を交わした後、目の前にパソコンが置かれた。まずはweb会議による人事との面接だった。
聞かれた内容はこんな感じ。
- ここまで何時間かかった?
- 職務経歴は?
- 志望動機は?
- その会社やめるのもったいなくない?
- 転勤あるけど大丈夫?
- 希望年収は?
そのあと、事業所の所長と面接。
上記の質問を一通り聞かれ、追加で聞かれたのが
- どうしてうちの親会社に行かないの?
- 学生時代頑張ったことは?
- 高校の学科は?
- 工程表とか作ったことある?
- 回路図、シーケンス図読める?
- 絶縁抵抗計とか使える?
- 実家はどこ?
- 配属はどこがいい?
こんな感じ。
どちらの面接官もイレギュラーな質問は飛んでこなかった。圧迫でもない。
また年収については「うちの社内規定では大体400マンちょっと超えるぐらいもらえると思うよ」と回答いただいた。
面接の後は多少雑談を交わしていたが、「残業多くて10時間」「16時が定時」など、ホワイト企業っぷりが垣間見える。
また、昇給の基準がとてもはっきりしており、電気主任技術者と英検のランクに応じて昇給できるらしい。
電気主任技術者は取ろうと思っていたが、英語はマジでやばい。本当に勉強しなきゃ。
そして一通り終わった後、風車に上った。
エレベーターもついてるんだけど、今回は体力テストってことで、垂直に80mをはしごで上る。
これがかなりきつかった。正直なめてましたわ。高所が怖いとかじゃなくて、単純に体力的に。腕プルプル
その後は事務所に戻り、いろいろ現場で質問をして、解散となる。
後日、1時面接の合格連絡が来た。
先方企業から1次面接の評価がエージェントを通じて伝えられた。
「少々調子のいいところがありますが、合格ラインだと判断しました。」
との事。
まぁ「明るく振舞わなきゃ」という意識でいたが、緊張で更にブーストが掛かっていたため、多少大げさな表現を使ったことは認める。
ハシゴを登った時もゼーゼー言いながら「ああ、まぁ大したことないですねぇ」などとほざき散らかした。
今思えば恥ずかしい。でもこれが最良だとおもったんだもん!
次は社長を交えて3対1のweb面接があると伝えられた。
日付を調整し、当日スーツを着てweb会議に備える。web会議なのになんでスーツ着なきゃだめなんだろうなとは何度も思った。
ちなみに、何度かこの会社との面接等を行っているが、基本平日昼間なので、かなり休暇を取っている。痛い、、、、、
時間になると、web会議がつながった。聞いていた話だと3人の予定だったが、なんと5人お偉いさんが居た。ちなみに皆Tシャツ。
事前にエージェントより「圧迫面接になることが多い」との情報を得ていたためかなり身構えていたが、聞かれた内容は「志望理由は?」「経歴は?」「異動あるけど大丈夫?」などの、非常にオーソドックスなもの。
笑いを交えながらやわらかい雰囲気で30分の面接を終えた。
その後エージェントより速攻で連絡が入る。
エージェント「ゆとりさん、感触はどうでしたか?」
ゆとり「いやぁ聞いてた話と全然違うじゃないですか、圧迫どころかめちゃくちゃ優しいですよ、なんかの罠ですかねぇ。」
エージェント「そうなんですねぇ、まぁ内定出たんですけどねwwwww」
いやもう出るんかいwwwと心で突っ込みを入れながらも喜びの舞を踊る。
内定後、待遇の確認
内定通知は3日以内に発行された。
内容をみてみると、給料がかなり上がってる。
手当抜きの基本給換算で言えば1.2倍。さらにそこへ各種手当が付与されるようで、合計で1.5倍ぐらいになりそう。
休日の量も今の会社と変わりはない。ただ、いろいろ聞きたいことは沢山あった。
そこで後日、web会議にて待遇の詳細を聞く機会があった。現地の担当と人事担当が疑問に答えてくれる。
- 昇給
- 年収
- 手当
- 休み
- 住居
これらの普通の面接では聞きにくいことを全部聞いて懸案事項を解消した。
やはり私の中で「努力が報われる」点がとても魅力的だ。
電気主任技術者の資格を取ればどんどん昇給できるらしい。
あと、残業が少ないのも高得点。
色々聞いたうえで、改めてその場で入社する意向を伝えるた。
内定後の待遇確認と現職場の退職交渉
現職での退職交渉
内定がでた時点で転職の意志はガッチガチに固まった。
そうなると、ついに現職場へ退職を告げることになるわけだが、ここでもエージェントよりたくさんのアドバイスをいただいた。
- 転職先の企業を言うとトラブルになることがあるので、聞かれても「言えない決まりです」で通す。
- 引き止められた場合、気を使って少しでも残留の意志を見せると退職交渉が長引くため「会社やめます!いままでありがとうございました!」ぐらいの意気込みで。
- 退職理由を聞かれても不満をぶちまけるのではなく、冷静に話す。
いきなり口頭で伝えると波が立つので、まずは夜中に上司へLINEしてみた。
ゆとり「実は10月31日をもって退職することとなりました。まずは取り急ぎご連絡まで。」
上司「そっか残念だ、もう意志は固いの?」
ゆとり「次の会社も決まってます」
上司「そっかわっかった、また会社で面談しよう、残念だなぁ」
ということで後日。なぜ辞めるのか、何がダメだったのか、もうちょっとがんんばってみないか、そんな話を会社の上司数名と会社や飲み会の場で何度も話すことになった。
まぁ俗にいう「引き止め」に会うわけだけど、それもありがたい、そう評価してくれてありがとう、そんな気持ちを持ちながら真摯に対応したつもり。
実はいま私の職場では若手の退職が相次いでるわけで、上層部としても「どうすれば若手を引き止めらえるか」という事を考えるのに一生懸命のようだ。
私もその一助になるよう、一若手として正直な意見を述べさせていただいた。
最終的には円満退社できたと思っている。
リクルートエージェントを使ってみた感想と評価
今回高卒が転職エージェントを使ってみたわけだけど、無事転職を果たすことができた。
お世話になったリクルートエージェントさんには本当にたくさんのサポートをしていただいた。ありがとうございました。
いま転職を考えているあなた。
冒頭述べたように、世の中にはいろいろな転職サイトがあるが、会社はちゃんと選んだほうがいい。
転職エージェントは慈悲事業ではない、俺たち求職者を会社にぶち込む事で報酬を得るのだ。
エージェントがやろうと思えばブラック企業に放り込みまくって報酬を得ることもできるだろう。
そう考えると、やはり親身になってくれる質が高いエージェントに出会うのは重要といえる。
「転職」で検索をかけると大量の転職エージェントランキングが出てくるが、その記事を書いている奴らの9割はエージェントを使ったことが無い。
そんなアクセスを稼ぐためのサイトの情報を鵜呑みにしちゃいけない
私はリクルートエージェントを利用してこのようにとてもオススメしているわけだが、この記事だって鵜呑みにするのは良くない。
転職は人生を変えるものだからこそ、中立な目線で慎重に選んだほうがいいんじゃないでしょうか。
では、あなたの転職が成功しますように!
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