熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式(LDP)どちらも使ってみたけど、買うならFDM
特徴を把握して、欲しい3Dプリンタを見つけましょう
先日3Dプリンタを購入する前の確認事項についてまとめた。
それを乗り越えたら次は実際に3Dプリンタを購入するに至るわけですが、安価な家庭用3Dプリンタには主にFDMとLDPの二種類がありますので、今回はそちらについてお話しします。
溶けたプラスチックの層を重ねていく熱溶解積層方式(FDM)
紫外線を当てると固まる液体である「レジン」を使用した光造形方式(LDP)があります。
そして私はどちらも買いましたので、それぞれの特性についてある程度知ることができました。
これらの経験から、二つの方式のどちらかを購入するのであれば絶対に熱溶解積層方式(FDM)をオススメする理由を2つ述べていきます。
熱溶解積層方式(FDM)の3Dプリンタは扱いが簡単なのでおすすめ
難しいと触る気が出ない、、、
最初に熱溶解積層方式の3Dプリンターを購入をすすめる一つ目の理由はFDMは扱いが簡単だから。
この扱いやすさという点が二種類の3Dプリンタを使ってみて一番違いを痛感した部分になります。
具体的にどういうことか。積層式と光造形式の準備・片付けの手順概要を書いてみた。
- 熱溶解積層方式(FDM)の準備と片付け
- 準備
- 電源投入
- ヒーター投入
- 材料のフィラメントをプリンタにセット
- 3Dプリンタ用データ転送
- 出力
- 出力完了後
- 出力した完成品をベッドから取り外し
- 片付け
- ヒーター投入
- フィラメントを取り外し
- 電源切り
- 準備
- 光造形方式(LDP)の準備と片付け準備
- 準備
- 電源投入
- 素材のレジンをバットに流し込み
- 3Dプリンタ用データを転送
- 出力
- 出力完了後
- ヘッドを完成品ごとアルコールで洗浄
- ベットから完成品を取り外し
- 完成品をアルコールで洗浄
- 完成品を紫外線で硬化
- 片付け
- 材料のレジンをろ過してボトルに戻す
- バットをアルコールで洗浄
- 電源切り
- 準備
このように、光造形方式の3Dプリンタでは、材料のレジンは水で洗えないので洗浄にはアルコールを使用する必要があります。
これが本当に面倒で、アルコールやレジンは素手で触ると超乾燥状態になるので指先がボロボロになります。
そのためゴム手袋をしなきゃいけないのも面倒。
その点、FDM3Dプリンターは素手で素材を触っても何の問題もない。
液体を使う訳じゃないので洗浄も必要無いし、実質、素材のフィラメントを抜き差しするだけ。
さらにLDPで作った作品は、紫外線ライトを使って硬化させる「二次硬化」を行う必要がある。
それなりに時間がかかる作業だが、これをしなければ強度が出ず、爪でひっかいただけで簡単に傷がついてしまう。
しかし逆に紫外線当てすぎると、変色したり割れたりシビアな部分が多い。
それに比べFDMは作った作品はその時点から強度があり、そのまま使える。
思い立ったらすぐ印刷できるこの気軽さがとても良い。
熱溶解積層方式(FDM)はランニングコストが安いのでおすすめ
ランニングコストはやる気に直結
最初に熱溶解積層方式の3Dプリンターを購入をすすめる理由2つ目のはランニングコストが安いからです。
まず材料費ですが、積層型3Dプリンタの素材であるPLA樹脂を検索した時のトップの商品がこちら。
光造形型の素材のレジンはこれ。
をアマゾンの値段で比較すると、約倍ほど値段が違いますね
つまり同じ予算で材料を買った場合、MDFの方がより多く印刷することができるということです。
また、光造形方式では、洗浄に必要なアルコール、レジンからごみを取るためのろ紙、手を保護するゴム手袋など、様々な消耗品が必要となります。
アルコールは大量に消費するため、この値段も馬鹿になりません。
買う場所を選べば多少安くなる、アルコールの最安値をまとめておきましたので参考にどうぞ。
おすすめの3Dプリンター
結局はコスパ
ここまでの説明を聞いてFDM方式を推しているのは伝わったかと思う。
ではどの機種を選ぶのかという話になってくるが、正直10万以下のものであればどれでもいいと考えている。
その価格帯の家庭用3Dプリンタは構造など似たり寄ったり。
最新のものを選んでおけば、正直どれを選んだとしても出力結果に大差はない。
強いておすすめするのであれば、金属フレームで造形範囲も大きくて価格もそれなりなこれなんかいかがだろうか。
私も実際に買ったのでレビューはコチラ。
まとめ
これまでの説明の通り、私はMDF方式をお勧めする。
やはり趣味で3Dプリンタを触るのであれば「手軽さ」というのは非常に大事なものである。
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