なぜNOVA3DのElfinを買ったのか
コスパ最強光造形3Dプリンタ
私は下記リンクのとおり、2年前からUPBOX+という機種の3Dプリンタを使用していました。
かなり大型の機種で工作精度も良く、非常にお世話になった機器だったが光造形の3Dプリンタが欲しくなったため、買い替えることにします。
そこで今回購入することになったElfinですが、どうしてこの商品にしたのかというというと理由は二つ。
一つ目は買い替え理由の一つでもあった造形タイプの違い。
私が以前所持していたUPBOX+は通称「積層型」というものでした。
溶けたプラスチックを何層も積み上げて立体物を作ります。
れに対してElfinは「光造形型」です。
光造形型は、紫外線が当たると硬化するレジンという液体が材料になります。
構造上、積層型なんか比じゃないぐらい高精度です。
youtubeに動画がありますので、見ていただけると驚くと思います。
そして二つ目の理由がその値段の安さです。
光造形プリンタで検索すると、値段だけで言えばもっと安い商品もありますが、Elfinは出荷時にキャリブレーションが完了しているため、自宅に届いてすぐに使用できるのはとっても素敵。
現在は同社より更にバージョンアップされた最新版がある模様です。
Elfinの開封と電源接続
こんな箱で届きました。
UPBOXと比較にならないほど軽量です。

説明書に内容物一覧が乗っているのでこれを見ながら確認していきましょう。

中身はもちろん英語。
蕁麻疹がでそうです。

とりあえず全部出してました
すでに組みあがった状態で届くため、物は多くないですね。

ここで問題が発生。
コンセントの形状がアース付きなため、通常のコンセントでは使用できません。

アース付きコンセントが3Dプリンタの近くにあるのならいいのですが、無い場合はコンセント変換プラグを買う必要があります。
elfin wifi接続の方法
Wi-Fi接続方法は少々複雑なのでゆっくりやりましょう。
スライサーソフトとは3Dデータをプリントできるデータに変換するものですが、せっかく純正のものがあるのだから使わせてもらいます。
下記アドレスからソフトをダンロード。
インストーラーを起動して全部はいはいと言っておけば終わります。
前のUPBOXの時は有線接続でしたが、今回のElfinはなんとWi-Fiで3Dデータを送信可能。
ElfinのWi-Fi設定のやり方ですが、まずコンセントをさして電源をON。

灯した液晶右下の「settings」をタッチ。

下タブ一番右の「Network settings」をタッチし、Wi-Fiのスポット名とパスワードを入力後、「Connect」をクリック。
すると黄色枠のところに「174.192.11.14」のようなIPアドレスがでるので、メモを取ります。

続いてPC側の操作。NovaMakerを立ち上げ、上方の四角四つをクリック。その後右のプラスボタンを押す。

とダイアログが出るので、下のwifiがなんちゃらにチェックを入れて「Next」をクリック。

あとは先ほどプリンター本体に表示されたIPアドレスを入力して「NEXT」をクリックすれば接続完了です。

Elfin本体のセットアップ
セットアップのやり方の詳細です。
Wi-Fiがつながったところで、次は本体の準備を行いましょう。
一度NovaMakerを再起動し、上部バーの四角形をクリック後、先ほど設定したプリンターをクリック。

左タブから[Printers」をクリックするとこのような画面が出ます。
数字が書いたボタンが並んでいるので、「↑50」をクリック。

するとプラットフォームが上にスライドするので、挟まっていた発泡スチロールを取り外します。


次にレジンタンクを取り外します。
タンクの左右にある黒いポッチを奥に押し込むとロックが外れるので、あとはタンクを上に持ち上げるだけです。

タンク、そしてタンクが乗っていた部分には薄いフィルムが貼ってあるので剥がしておきます。

Elfinで試作品を出力
驚きの精度を体感しよう
準備が完了したので、さっそく一つ印刷してみます。
まずはレジンタンクに材料のレジンを投入。
付属していないので、購入しておく必要があります。
材料は高いので、中国から直接買うととても安くなります。
実際にやってみましたので参考にどうぞ。
タンクにレジンを流しこんでください。
とりあえずタンクの1/3ぐらいまで。

出力するモデルは、付属のUSBに入っているサンプルを使用することにしました。
本体裏側にUSBをつなぐ部分があるので差し込みます。

液晶から「FIle」をクリック。

NOva3Dのロゴとタコの2つがサンプルとして入っている。今回は「octopus」をタッチ。
その後「再生ボタン」をタッチすれば印刷が始まります

約1時間40分かけて出力完了。実はここから先、写真撮り忘れました★
完成後はプラットフォームに出力物がくっついている。ので取り外す作業を行います。
ここから先はレジンやアルコールに触れて手が荒れることを防ぐため、使い捨て手袋をはめましょう。
まずはプラットフォームを外します。
ねじを緩め、そのまま引き出せば簡単に外せます。

あとは付属のへらを使ってプラットフォームから造形物を引きはがすのですが、これがまたなかなか取れません。
まあ無理やり取りますけど。
造形物は洗浄しなければならなりません。
これにはIPA(イソプロピルアルコール)という液体を使ういます。
光造形3Dプリンタを継続的に使用する場合はかなり大量に使うのでまとめ買いするといいでしょう。
イソプロピルアルコールの最安値はこっちにまとめておいたので参考にどうぞ。
IPAを二つの容器に分けて入れるます。
溶けるプラスチックなどもあるみたいなので、容器はよく確認しましょう。
まず一つ目の容器で3分程洗い、次の容器で2分程すすぎ。
その結果がこちら。

なんと関節を持つタコのフィギュアを作成することができました。
足を延ばしたときの大きさは約5cm。足のパーツ一つは3mm程。

この工作精度は積層型3Dプリンタではまず無理です。
様々な特性の素材を使用できるようなので、創作意欲が沸き上がりますね。

光造形レジンの後処理
タンクに余ったレジンはまた再利用します。
タンクを取り外してろ紙で濾して容器に戻します。
ろ紙は付属していないので購入の必要があります。

その後レジンタンクをIPAで洗浄。
これを忘れると悲惨なことになるらしいので注意。
また、このタンクの下についているフィルタは定期的に交換しなければなりません。
やり方はコチラ。
まとめ
レジンが臭いとか、IPAで洗うのが面倒とか、そういう部分に目を瞑れば出力される結果はそのまま製品として使えるほどのクオリティを持っています。
指輪等のアクサリ類を印刷して、型を取り、金属に置換するといったこともできるらしいです。
今後いろいろ試していきたいと思います。
コメント
初めまして。
こちらのサイトを見て、NOVA3Dのプリンタを購入しました。
プリントアウト後、レジンバットやプラットフォームの洗浄の方法を教えて下さい。
よろしくお願いします。
堀不二夫様
サイトをご覧いただきありがとうございます。
プラットフォームはスプレーでアルコールを吹きかけて拭く。
バットはポリ袋の中にアルコールと一緒に入れて振り回しております。
人によってはデカい容器にアルコールと洗浄対象を漬けたりもしているようです。
ご参考までに。