静穏性に優れたエアガンの代名詞として名高いこの東京マルイのSOCOM Mk23である。
私は現在この銃をカスタムして遊んでいる。できれば下記もみてみて。
3Dプリンターでエアガンパーツを自作 socom mk23のカービン化カスタムを制作した
東京マルイ SOCOM MK23 トリガー軽量化&ガス省エネ化
今までは3Dプリンタによるアウターパーツのカスタムだったが、今回はついに内部カスタムに手を出してみる。
SOCOM mk23にはVSRのインナーバレルを取り付ける
今回は初速UPを目指していく。
ガスガンの初速アップにはインナーバレルを延長する方法と、放出するガス量を増やす方法がある。
今回は前者の方法をとることにする。
まずは、VSRのインナーバレルを準備しなければならない。それ自体はamazonで買える。
私はヤフオクで購入した。

なんかamazonの写真と違うけどこれ本当にVSRの?
なんか黒い樹脂パーツが付いている。

この黒い樹脂パーツは何らかの接着剤でバレルに固定されている。
これを外さなければいけない。
どうするか悩んだ結果、有機溶剤で接着剤を溶かすことにした。

有機溶剤がパーツの側面の切れ込みから漏れないようにセロハンテープで囲む。
そこにこのアセトンリムーバーを注いで少し待つ。

するとこのように接着剤がグズグズになる。ペンチで揺すると外すことが出来た。
この時は換気に注意しなければいけない、吸ったらラリる。
またアセトンは引火性があるので火気厳禁である。

んー綺麗になった。交換用のバレルの準備はできた。
東京マルイのSOCOM Mk23を通常分解し、ユニットを取り出す。
続いてSOCOM Mk23を通常分解してインナーバレルを取りす。

まずはスライドを写真の位置まで後退させる。

裏返すとトリガーの裏にボタンがあるのでこれを尖ったもので押す。

するとこのピンが抜ける。

次にスライドをこの位置まで動かすと

ガバッとスライドを取り外すことが出来る。

続いてこの部品を親指でこの位置まで押し下げてから手前に引っ張ると

このようにユニットを取り出すことが出来る。
SOCOM Mk23のユニットを分解してインナーバレルを交換する
続いてユニットを分解していく。ここから先の作業は少し難しかった。

まずユニットのカバー的なものを外す。

少し指で割れない程度に開くと簡単に外せるが、中には小さいバネが一つ入っているで無くさないように注意である。

続いて写真に写っている三本のネジを外す。

するとアウターバレルが抜け、銀色のアルミ製インナーバレルが覗く

半分にパカッと割れてインナーバレルを取り出すことが出来る。
SOCOM mk23にVSRのバレルを組み込むには加工が必要である。

よく見るとSOCOMとVSRのインナーバレルには、チャンバー取り付け部に若干の違いがある。
VSR側にはアーチが掛かっているので、これをニッパーで切り落とし、ヤスリで形を整える。
整えた後は元の形を見ながら向きを間違えないようにチャンバーパッキンを取り付けてユニットに戻す。
チャンバーパッキンはアマゾンで純正品が売ってるのでそれを使った。
インナーバレル交換完了、続いて逆の順番で組み立てるときにアウターバレルを取り付けるのだが、

このままではハマらない、アウターバレルの穴が小さいのだ。
そこでリーマーを作って穴を拡張していく。

この穴の拡張はゆっくり確実に行わないといけない、少しでも穴を大きくしすぎるとインナーバレルがガタついて精度が落ちるかも。

無事ピッタリとおさまった。
ついに完成!インナーバレルはカットしてサプレッサーの中に隠す

みての通り、全て組み付けてもインナーバレルがはみ出る。
写真を見て気付いた方もいるかと思うが、実は長さを切って調節してある。

サイレンサーを取り付けた時にインナーバレルが隠れるようにしたかったのだ。
ちなみにこのインナーバレルをカットする際には、普通の金ノコを使った。
切り口が滑らかでは無いので、ヤスリで滑らかにすることが必要である。
ちなみにバレルをこの長さにしたのにはもう一つ理由がある。

どうしても箱に入れたかった(笑

インナーバレルを交換したsocom mk23の初速は?x3200にて計測
さて、初速計測に移る、使用機材はこちらの初速計
よく見る奴だ、X3200という機種。

初めて使ったのだが、電池を入れても電源が入らなかった。
そこでよく見て気付いたのがこちら。

お気づきだろうか。私は最初バネが二つ並んでいるので
「あ、両方とも-を上にいれるんだな」と思いそのようにセットした。
しかし電池のマークを見てみると、電池は上下で別の極なのである。
こんな作りある???
まぁそんな苦難を乗り越え、計測してみる。

結果は約93m/sである。
部屋温度が約25℃だったので、まぁ丁度いいかもしれない。
インナーバレル交換前は80m/sだったので、約13m/sの初速アップに成功した。
これでサバゲーでスナを相手にしても勝てるかも!?
あとこの機種は弾の重さが2gと2.5gしかない。
他の重さのBB弾を使った場合はこちらでエネルギー計算できるのでどうぞ。
まとめ
内部カスタムと聞くと難しそうに聞こえていたが、ガスガンに関しては分解も容易で簡単であった。電動ガンではそうはいかないだろうが、、、
今後もSOCOMで遊んでいきたい。

コメント
最近、エアガンを始めた初心者です。
当初は普通のガスブロ買ったのですが飼い犬が音で物凄く怖がるので、静かだと評判のソーコムをつい先日買ったのですが、撃った感じ初速が低く感じたので私もロングバレルかしようかと考えているのですが、記事の中で出てくるニッパーでバレルのアーチ部分って切ることが出来るのでしょうか?
それとインナーバレルをロング化するとサプレッサーの中までバレルが伸びると思うのですが、其の場合、サプレッサー内にあるスポンジの穴には通らないと思うのですが、どのようにしましたか?
私の場合、サプレッサーの先端部までインナーバレルを伸ばすつもりでいますので、その辺の工夫はどうしたら良いかと思いまして。
ジュリエッタさん、コメントありがとうございます。
Q1、ニッパーでバレルのアーチ切れる?
A1、私の場合は問題無く切断できました。使う工具の品質にもよりますが、ホームセンターで売っているそれなりの値段の物なら問題ないかと思います。
Q2、バレルがサプスポンジの穴を通らないと思うが?
A2、私の持っているものは加工なしでスポンジの中を通りました。ジュリエッタさんが持っているサプレッサーは通らないのですか?もしかして個体の年代によってスポンジ穴の口径が違うのでしょうか、、、、。もし通らないのであればサプレッサーの中のスポンジを全て抜いてしまえばいいのではないでしょうか。
追伸
既にご承知のことかと思いますが、socomの場合バレルを伸ばすと確実に初速がオーバーしますので必ずトリガーを削る等の処置を行ってください。
返答遅くなり申し訳ございません。
既にカスタムし終わりました。 サプレッサー内のスポンジは抜かなくとも通りました。
唯、アウターバレルの穴をリーマーで大きくする際に元々付いていたインナーバレルで穴に通るか確認しながら穴あけ作業をしていたら穴を少し大きく開けすぎてしまいました。 よくよく確認すると私が購入したVSR-10用のインナーバレルの外径が元々付いていた物より細かったみたいです。
教えて頂き有難うございました。
交換したバレル長は幾らだった分かりますか?
ライドウ様
一番高い初速を目指してバレルを少しずつ切っていった結果、13cm程ば最適でした。
ただ、13cmという値は、トリガーを削ってガスの放出量を抑えている状態での最適バレル長さですので、参考程度にどうぞ。