私は今年で社会人五年目となる。
この約五年の社会人経験の中で自分自身やまわりの事をみて、思ったことをまとめる。
高卒で社会に出る人の参考になればいい。
高卒の私が就職した会社と仕事内容
まず私の成り行きからサラッと説明する。
小中をThe平均点の成績で過ごしたところで地元の一番頭の悪い工業高校へ推薦入学。
元々工業的なことに興味があり、勉強が簡単だったことも相まって卒業時の成績は上位。
特に入りたい会社など無かったので求人票から給料がいいインフラ系の大きな会社を選択。←大きなミス
仕事内容的には最初の2年は現場仕事が主であったが、新規部署立ち上げの初期メンバーとして異動となった。
そこではパソコン業務を行い、右往左往しているうちに二度目の異動で現在の部署になり今に至る。
ちなみに待遇については業績の悪化を理由に求人票とは大きくかけ離れた給与体系となり、その後も徐々に悪化し1年目の冬にはボーナスが全カットされる事態に陥った。
現在までに待遇はやや好転したものの、会社としては依然としてギリギリの経営状況が続いており、社員の平均年収も200万程低下したままだ。
大卒と高卒の差は大きい
大卒と高卒の給料について
私の事業所では、大卒も高卒も最初は同じ仕事を行い、そこから適性を見て各部署へ配属されるため、最初は同じように仕事を覚えていった。
しかし給料は同じとはいかず、大卒は高卒の1.5倍程ある。
今現在五年目となり、その給与差はさらに大きくなっている。
日本の会社はそういうものだと言ってしまえばその通りなのだが、高卒組が給与分ほど大卒から何か劣っているかと言われれば首を傾げる。
そもそも現在学校で学んだことをそのまま仕事に反映できることがどれほどあるだろうか。
弁護士や医者、その他技術職など、その道の専門家を目指すのであれば話が変わるが、実際のところは高卒大卒スタートは一緒で新しいことを覚える場合が多い。
すると比較されるべきは学歴や卒業した学科などではなく、新しいことを覚える力や要領良く仕事をこなす力なのではないだろうか。
もちろん尊敬する大卒の方も沢山いるが、大卒とは思えないしょうもない人もいる。それは高卒もしかりである。
結局能力は「人による」としか言いようがないが、待遇面は確実に大卒のほうが良いのは確かだ。
大学への進学を迷っているのなら
今高校生で大学に行くかどうか悩んでいる人がこれを見ているのであれば、私は「とりあえず大学卒業しとけ」といいたい。
前述した待遇面でもそうだが、大学に行っている友人を見ていると本当に楽しそうだ。
サークルや学問に没頭し、親の仕送りや奨学金、バイト代などを使えばそれなりに好きなことができるだろう。
お酒を飲める年なので、友達と騒いだり、恋をしたり、色んな遊びを覚えることができるのは今となっては羨ましい。
よく人生の夏休みと例えられるほどである。最後の青春を咲かせるチャンスだ。
もし大学に行かない理由が「めんどう」とか「楽しくなさそう」とか、そんな理由であれば是非とも行ったほうがいいと思う高卒からのアドバイスである。
仕事はできる人に集まるがそれは良いことじゃない
仕事量と給料は比例しない
仕事はできる人に集まるとはよく聞く。
これはきっと「優秀な人には人脈が付き、商売繁盛する」ということだろう。
ただこれは私の事業所において非常に有害な概念となっている。
そもそも仕事が集まって喜ぶのは、弁護士、パン屋、自動車ディーラーなど、仕事量=売上に直結する職業のみである。
彼らは仕事が集まらなければ廃業を意味し食べていけなくなるのだが、それと比較して私たちサラリーマンはどうだろうか。
歩合制を除けば基本的に「毎月決まった給与」で仕事をしている。
この給与に仕事量は関係なく、こなせる仕事量が少ないダメ社員でも沢山仕事をする優秀社員でも給料は同じなのだ。
現代において「おまえ仕事できないからクビ」ということは基本的にない。
すると年功序列形式が強い私の会社では、給与は同じなのに「忙しくない人」と「死ぬほど忙しい人」に分かれる。
優秀な人ほど損をしているように感じてしまう。私の周りにはとても仕事ができる先輩が沢山いるのだが、彼らを見ているとつくづくそう思うのであった。
能力によって給料が決まるシステムはどうか
最近私のような考え方をする人が「能力や仕事量に応じた給与配分」を唱えている。
実に聞こえがよく、私もこの概念には賛成だが、その配分を誰が判断するのだろうか。同僚?上司?外部機関?
どちらにせよ人間が判断するのであれば私は意味がないと思っている。
「縁の下の力持ち」と言うが、人の目につかないところで重要な役割をこなしている人は沢山いる。
人間がそこまで光を照らせるとは思えない。
また、上司に媚びを売って給料を上げてもらおうとする輩も現れるだろう。賄賂や忖度も今まで以上に活発になることも予想される。
そして一番心配なのは、能力給を導入した場合、給与の上下を操作できる。
つまり「おまえは能力が上がってないから給料上げない」と言ってしまえばその通りになる。
質のいい経営者が適正な評価を下すならともかく、そうじゃないのであれば「ぜんぜん給料が上がらない」ということになりかねない。
というか今の日本だとそうなるのが目に見えている。
最近国は「労働改革」や「残業0」を挙げているが、どれだけ効果があるだろうか。
「どうせこれが適用されるのは公務員だけだろ」と思っている方も多いはず。
状況を打破するためには、今後発展していくだろうAIに未来を託すのが賢明かもしれない。
喫煙室は絶好のコミュニケーション場所
私はタバコを吸っていない。
私は「葉っぱ乾かして紙で巻いただけで500円!?」と思ってる。
最近アイコスだのブルームテックだのベイプだの「タバコ亜種」が盛り上がっているが、非喫煙者の私からすれば全て煙がくさいタバコの延長であってどれに対してもプラスなイメージは無い。
ただうらやましいと思うこともある。それはタバコ休憩と、それによる喫煙室内での会話である。
タバコ休憩は許されるのか
どういう理屈かはわからないが、喫煙者は定期的なタバコ休憩が許されている。
喫煙ルームでスマホ片手に談笑しているのをよく見かけるが、一回5分程度だとして、1時間に2回行っていれば一日トータルで結構な時間になるだろう。
ではタバコを吸わない私が1時間に2回休憩室で5分間スマホを弄っていいのか。多分それは許されないのだと思う。
あくまで現在は「タバコ吸いたいから仕方ない」という暗黙の了解がこの現象を生みだしているのだ。単純に私としてはとても羨ましい限りである。
この話題に対してよく非喫煙者からは「タバコ休憩なくせ!給料から引け!」とネットで声が上がっているのを見かけるが、私の意見はそうじゃない。
「タバコ休憩はそのままで非喫煙者にも同じぐらいの休憩時間を下さい。」と、これに尽きる。
話が逸れるが、日本人は何かを批判するとき「相手の優遇を無くせ!」と叫びがちだが、なぜ同族で足を引っ張りあうのか。
「俺たちも優遇しろ!」と言うほうがよっぽど建設的だと思うのだけれども。
喫煙室でのコミュニケーションは重要
もう一つうらやましい点に、あの空間での会話がある。
タバコに火がついている間は立ち去る事はできない。すると沈黙が続きやすいので、それを打ち破ろうと会話が発生しやすいのだと思う。
「そのタバコ吸ってるんだ、俺はこれ吸ってるよ」という切り口から話を始めやすいのもあると思う。
喫煙者は先輩と仲良くなるのが早いなと感じたものである。
また、あの閉鎖された空間では内緒話をするのにうってつけで、様々な情報などがポツポツとあふれ出す。そんな喫煙者専用情報網を感じる事が多い。
まぁそれでもタバコは吸わないけども。
社会人は趣味が無いと辛い
勤務地による生活の充実度
就職後、どの地域で勤務になるか、これはとても重要なことだと思う。
都会であれば定時以降、ジムに行ったり、飲みに行ったり、合コンへ行ったりしてストレスを発散し、充実した生活を送ることができるだろう。
休日は電車でショッピングにでかけ、おいしいごはんを食べる。
ただ逆に田舎に飛ばされた場合←私の事
定時に帰ってもすることがない。
周囲を見渡せば森と畑。最寄りの駅まで40km。シャッタが閉まっている商店街。
休日は都会まで130kmの道のりを車で3時間かけて走る。
まさに環境弱者とも言えるこの非情な環境におかれた場合、一人で充実する趣味が必要となるのだ。
一人の趣味おすすめ
趣味といえども沢山あるが、私はあくまで「一人でできる趣味」をお勧めしたい。
なぜかというと、あたりまえの事だが大人数趣味は人数がそろわなければできないからだ。
一人で楽しむ手段を持っていると、理不尽にあった際にストレスを発散できるので、病む確率も低い。
私が下記のような趣味をおすすめする。
ゲーム
まぁ趣味の代表格である。
家で手軽に一人ででき、また最近はオンラインでの対戦があたりまえとなっているので、一人ではなく複数人で楽しむこともできるコンテンツだ。
ただ最低限ネット環境が無いと最大限楽しめないかもしれない。
私がよくやっているのはFPSと呼ばれる1人称シューティングゲーム(FPS)だ。
おすすめはレインボーシックス。
まぁレインボーシックスはチーム戦が多いが、一人で乱入することができる。
私がレインボーシックスをお勧めする理由の一つに「リアル志向」が挙げられる。
このゲームは、たとえどんな豆鉄砲でどんな距離でも頭に一発当たったら死ぬというシビアなゲームだ。
間違って仲間を打てばそのまま死ぬし薄い壁なら貫通する。
この緊張感ゆえに、敵を一人倒すだけでも驚くほどの快感を得ることができるのだ。
というかとりあえずストレスを発散するならこのゲームに限らずFPSをやるべきだ。
敵の脳天をぶち抜いた時のアドレナリンの量たるやRPGの比では無い。
一人カラオケ
一人カラオケと聞いてどう思うだろうか。
私も最初は「寂しそう」とか「何が楽しいの?」っていうイメージがあった。
しかし最初の頃は抵抗があったものの、何度も通っているうちに何の抵抗も無くなった。
慣れてしまえば楽しいものだ、今の機種は採点や録音が充実しており、十分一人でも楽しめる。
youtubeで「歌ってみた」と検索すれば、自分で歌っている動画を載せて楽しんでいる方も沢山いらっしゃる。こういう楽しみ方もできるのだ。
それなりに上手くなっていく事を実感できるので満足感が得やすい。
また、カラオケがうまくなると飲み会でつぶしがきく。
「おいお前なんか歌え」という煽りが心地よい。
私の上司はの昭和の曲を歌うととても喜んでくれる。
男は「2億4千万の瞳」、女は「タッチ」を歌っていれば盛り上がる事間違いない。
ちなみに最近は部屋で大声を出すためのツールが大人気のようだ。
はたしてどの程度効果があるのだろうか、、、
ブログを書く
ブログを書くこと、これはやってみないとわからない面白さがある。
自分の考えをみんなに見える場所に載せる事。
一見SNSに似ているが、デザインなどを弄れる点でこっちのほうが楽しい。
写真を撮るのが好きな方はブログで写真を載せてみてはいかがだろうか。
意識的に運動しないと太る
高校の時は体育や部活、さらに登下校などで意識せずとも運動しているものである。
しかし会社に入り、デスクワークとなってしまえばそれらの運動は全くなくなる。
よく「いくらたべても太らない」という人もいる。私もそのタイプだった。
しかしあれよあれよと筋肉が溶けていき、脂肪に置換されていく。
体重こそあまりかわらないものの、見た目に関してはかなりぽっちゃりした。
休日や仕事の後に運動をする習慣を身に着けることは必須であろう。
会社の部活動などを利用して、計画的に体系管理を行いたいところである。
都会だったら仕事帰りにジム行けるんだけどなー・・・・
まとめ
いかがだっただろうか。
社会人の方には兼ね共感していただける内容だと思う。
これから社会人になる高卒の方の参考になればいい。
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