3Dプリンタに対して多分みなさんが勘違いしていること
先日3DプリンタのUPBOX+を買って本体の取り出しから付属品の確認、専用ソフトのインストールまでを完了した↓
今回はその3Dプリンターを実際に使うためのセットアップと調整の方法を紹介したい。
「3Dプリンタってあれだろ?ボタン押したら設計図の通り立体物がつくられるんだろ?すげぇじゃんwww」って思ってるだろ
ちなみに私はそう思ってた。しかし実物を手にしてみてそんなに単純ではないことを知った。
3Dプリンタには調整という作業が必要で温度や湿度、本体の歪みや誤差などいろいろなことを気にしないといけないのだ。
そのことを考えないで軽い気持ちで3Dプリンタを買うと後悔するだろう。
まぁこの高額商品を買うような人間は多分下調べもカッチリしてるだろうから問題ないと思う。
UPBOX+のセットアップ
まずは背面に電源ケーブルを繋ぐ。また、付属のケーブルでPCと接続する。

そして電源スイッチをON

側面の起動ボタンを長押し。

すると自動で初期設定が始まり器械音を立て、台座が定位置に動いて完了する。
次にセルボードを取り付ける。
セルボードにはご覧の通りいくつか穴が開いている。

これを拡大するとこのように、メインの穴から小さな穴へスロープ状になっているのだ。

台座にもセルボードの穴と同じ位置に3mm程飛び出たネジがあり、ここにお互いを咬み合わせて固定する。

まずセルボードの穴とネジを合わせてから

両端がバネの力で浮いているので強く握る。

そのまま奥へ押し込む。

セルボードのセット完了。

UPBOX+の自動補正はボタン一つ
次にセルボードの歪みとノズルの高さを計測するため自動補正を行う。これをキャリブレーションという。
自動補正はUPstudioからボタン一つで行うことが出来る。計測中に本体に触れると誤差の原因となるので控える。
UPstudioの下から二番目のボタンをおして、開いたウィンドウのだいたい真ん中にある自動補正をクリックする。

すると画面は操作できなくなるが

一方の本体側では忙しく計測を行っている。
ノズルの左から伸びている足がセルボードとの間隔を測るのだ。

自動補正が終了すると下記のような画面になる。1~9のパラメータを確認し、値が1mm以下であれば問題ない。今回は0.2mm以下であった。

もしかりに偏差が大きすぎる用ならセルボード下のダイヤルで調整する。
ダイヤルは四隅についており、それぞれを回すことで高さが変わり、偏差を均一化させることが出来る。

これで印刷前の調整は完了した。
まとめ
これらの操作を行い印刷に入ることが出来る。キャリブレーションはボタン一つと言ったが、やはり最初は誤差が大きく、ダイヤルでセルボードの高さを何度も変えながら試行錯誤した。
キャリブレーションは手作業で行うやり方もあるのだが、それについては別の機会にご紹介する。
次回は実際に印刷を行ってみる。以上
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